ITmedia IT業界の雇用情勢はどうですか?
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能勢 景気の影響がIT業界に及ぶまで少し時間差があり、ほんの数週間前から顕著に悪化してきました。ついこの間、2008年の夏ごろであれば、業界経験者ならば履歴書を送れば容易に採用が決まっていた状況が急変したのです。金融危機から来る情勢の変化はまるで津波のようです。
例外はありますが、採用をストップする企業が続出しています。第2新卒や潜在能力に期待するポテンシャル採用は無くなりました。少なくとも次の決算までは厳しい状況は続くでしょう。
現況で特徴的なのは、現場と経営層の間のギャップです。現場が人を増やしたいと要望していても、経営層が許さないのです。人事は板挟みになっています。この前、ある人事担当が「この溝は埋まりません」と嘆いていました。
現場と経営層が対立するなか接点を模索しているので、選考基準は今までになく高くなっています。事前に転職先の企業を綿密に調べる情報収集能力や行動力、自分なりのキャリアビジョンを明確に語れるような人でないと採用されないでしょう。
ただし指摘しておきたいのは、まだ求人はゼロではないということです。ITバブルがはじけた後は求人が消え去りましたが、当時に比べれば現状はまだましです。
ITmedia どのようなスキルや能力のある人が求められていますか?
能勢 IT業界で中堅の層なら技術的なスキルはもちろんのこと、ヒューマンスキルやコミュニケーション能力が重要視されます。リアルなビジネスをシステムで実現するため、ビジネスを推進させていくための行動力、人や予算をうまくマネジメントする調整力が必要です。
もちろん技術面も大事です。変化をいち早くとらえて採り入れる能力が求められています。「クラウド」などのITの潮流を見極めて、それをシステムに取り込み展開する能力です。
今は採用基準が異様に高くなっていますが、これは企業が採用したくないから不当にハードルを高めているのではなく、それだけ高い能力の人を求めているからだと考えています。不景気であればこそ、真に実力と行動力のある人材が必要になるからです。企業は今、とても真剣です。会社の将来を支えられる人材を厳しく見極めようとしています。
故に、今転職できるのは、大変有能かつ有望と企業から期待される人です。一般的に不景気になれば採用は控えますから、人手が足りないならまずは社内で調整します。新たに採用するということは、社内にはいない逸材だということ。今採用が決まるということは、会社の近い将来の運命を託されるほどの人物だということです。
課せられる仕事は簡単ではないにしても、この時期をチャンスと考えてもいいでしょう。新天地で重要なポストをつかむことができるかもしれません。
ITmedia 雇用情勢が厳しい現在、どう過ごせばいいでしょう?
能勢 先に述べたように、今転職できるのは特殊な例です。多くにとっては、軽率には動かず、現在の会社で息を潜めているのがよいのではないでしょうか。今は転職にいい時期ではありません。
代わりにスキルや知識を蓄えておくといいでしょう。会社を見極める目も大事です。これは転職に興味がない人にも重要です。今いる会社に将来性があるのか、ないのか。より端的に言えば、今、会社に注文伝票があるのか、ないのかです。昨今の経営はとても切実な状況ですから。
とても厳しい時代にさしかかっていますが、今はこんな時代を生き抜く力を鍛えるための試練の時期と考えることもできます。どんな人も、人生でいつかは厳しい時代に直面することになるでしょう。どの年代でそれを迎えるかは人によりますが。今の経験はピンチを切り抜ける力やチャレンジする勇気を持つ契機としてとらえることができます。
この時期は企業やそれぞれにとって改革するための最後のチャンスになるかもしれないと考えています。
直近では経済も雇用は厳しい情勢ですが、今後3〜5年の範囲で考えたらITの人材が不足するのは明らかです。今は急激に落ち込んでいますが、ここで雇用の動きが抑制される分、上昇に転じたら一気に反動が来ます。そのときに備えておくべきです。
ITmedia それはいつと考えますか?
能勢 現時点では転換期がいつになるかは明確には分かりません。これまでの周期から考えると、少なくとも春くらいまでは厳しい状況が続く可能性があります。回復するとしたらその先でしょう。
いつかは再び好況になります。ここで実力を付けておかないと、いざ経済が上昇に転じたときに取り残されてしまうでしょう。ただ不況を嘆いて耐え忍んでいるだけでは、好景気の波が来たときに乗れません。
社会構造は常に変化していますが、不景気のときほど大きく変化します。次に景気が回復すれば何かが大きく変わっているでしょう。その時に備えて考え方を変え、スキルを磨いておくべきです。
まだ日本には力があると思います。ここで変化に対応する準備をしておけば好景気になったときに大きく伸びることができるでしょう。
ITmedia 最後に、2009年に個人的にやってみたいことは何かありますか?
人材紹介業にとっても試練のとき。こうしたときこそ、まずやるべきことをしっかりやる。問題ではなく機会を見い出す。
例えば海外人材の活用や優秀な日本人の海外での活用など、皆が手放すビジネスの中に小さな成功を積み重ねたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000013-zdn_ep-sci<yahooニュースより引用です>
転職をIT業界で考えている方はいい情報なのではないでしょうか。
IT業界専門で人材を紹介している会社の社長の発言ですので要チェックですよね。
大不況に突入しそうな今の現状・・・現状維持で既存の会社に取りあえず残る選択もしっかり考えたほうが今はいいみたいですね。
求人もないわけではないみたいですので、あなた自身のスキルなどに自身があり、転職先でも最先端でバリバリできると思われているなら大丈夫かもしれませんが・・・
しっかり読んで見てください